職人

ようやくリフレットが完了した。

今回 打ったジェスカーのフレットは、ステンレス製。減りが非常に少ない上に、ギターの持つ特性を 最大限に引き出してくれる。
ものすごく豊かな 倍音。

このフレットの存在を、四年も前（！）に僕に教えてくれた ひろかずくんに 今更ながら、感謝。

ようやく僕のクラインも、最高の音になりました。

ギタリストの皆さん、打ち変えるべきだと 思います。

今回も、僕がいつもお世話になっている「出張リペアマン」みーやんに 頼みました。
彼は 打ち変えは出来ないので、取引先の 長野県にある工房に出してくれました。

そこは、大昔、 良かった頃のトーカイ楽器で ギターを造っていた 職人さんが、たった一人でやっている工房だそうです。
彼は 今、60歳位で、アコースティックギター専門のリペアマンだそうです。

彼の仕事は素晴らしく、僕は ギターを手にした瞬間、彼の仕事に対する誇りと、人生を 感じる事が出来ました。
なかなか味わう事の出来ない、素晴らしい瞬間でした。

彼は 引くて数多で、色々な企業からのオファーが沢山あるそうですが、絶対に 受けないそうです。
（みーやんは 特別）
忙しくなって、疲れて、自らの 作品のクオリティーを 落とさない為です。

素晴らしい。

心より 尊敬します。


世の中には、知識と学習だけに寄って得た、一時的な成功を「 全て 」と勘違いしている（それが、一生続くとカン違いしている）バカが、まだまだ 沢山います。

この時代に…。

もう本当、

ウンザリです。


僕も 彼の仕事の様に、これからも「人間としての誇り」を 持って、

生きて行こうと 思います。